足関節捻挫
日常生活やスポーツの外傷で一番多いのが、足首を内側にひねって怪我をする足関節捻挫です。
膝などの外傷に比べると、日常生活への支障が軽度の事が多いので、つい軽くみられがちですが、不適切な治療や、放置しますと後で痛みを残したり、不安定な(ゆるい)足首となり、治療に難渋することがあります。
外反母趾
外反母趾とは、足の親指(母趾)が小指側に曲がり、「く」の字のように変形し、母趾の付け根の腫れや痛みのために、靴を履いての歩行に支障をきたす状態をいいます。さらに悪くなると、足の裏に胼胝(タコ)ができたり、母趾が第2趾の下にもぐりこんだりすることもあります。
扁平足・開帳足
長く立っていたり、歩き過ぎたりすると、土踏まずやふくらはぎ、太もも辺りに、痛み・疲労感が出てきてはいませんか。また、足の横幅が大きくなって今までの靴では狭くなり、母趾(足の親指)・小趾(足の小指)に痛みが出てきてはいませんか。それらは扁平(へんぺい)足(そく)、開張(かいちょう)足(そく)による症状かもしれません。
アキレス腱断裂
運動会などで久しぶりに全力疾走したときや、野球・サッカーなどのスポーツを頑張ったときに受傷されることが多い外傷です。
受傷したときはふくらはぎから足首(足関節)の後ろ辺りを「後ろから蹴られた感じ」、「バシッと棒でたたかれたような感じ」と表現される方が多く、受傷直後は歩くことはできますが、つま先立ちができない、うまく歩けないなどの症状が出てきます。
けがをした場所に痛みや腫れを伴うことが多いのですが、程度は様々です。皮下出血を伴うことがよくあります。
モートン病
中指と薬指の向かい合う側(第3-4趾間)のしびれ、痛み、焼けつくような感じなどの神経症状が出現します。足趾のつけ根の裏側に小さな痛みのある瘤のような塊(仮性神経腫)を訴えて来院することもあります。
障害部位は、第3-4趾間に最も多く、第2-3、4-5趾間のこともあります。また、時にはふくらはぎあたりまで痛みが及ぶことがあります。
足底腱膜炎
朝起きて歩こうとした時、最初の1歩目でピリッとかかと踵の内側に痛みが走り、辛かったことはありませんか。その後、動いていると徐々に痛みが和らぎ、また夕方になって痛みが出てきたり、階段を昇る時やつま先立ちなどで痛みが出てきたりします。
スポーツをされる方も同じように、ランニング開始時に痛みがあり、途中は痛みが和らぎ、長時間走っていると痛みが強くなったりします。腫れ・発赤・熱感などの炎症症状はほとんどみられません。中年の女性の方やスポーツ愛好家に多い傾向があります。
オスグッド・シュラッター病
オスグッド・シュラッター(Osgood-Schlatter)病は、スポーツをしている発育期の男子に多いスポーツ障害の一つです。
症状は、ひざのお皿の下の骨(脛骨粗面)が徐々に突出してきて、運動時の痛みを訴えます。特にボールを蹴る、ジャンプなどの動作時に痛みが出ます。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりすることがあります。
保存療法で多くは治癒するため、早い段階での検査・診断を行い、適切な対処が必要です。
肉離れ
肉離れは、スポーツなどで強い力がかかることにより生じる筋肉の断裂で、ハムストリングス(大腿後面の筋肉)や大腿四頭筋(大腿前面の筋肉)、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)に起こることが多いです。
部分的に断裂することが多いですが、まれに筋肉が完全に断裂してしまうこともあります。筋肉が伸ばされた状態で、筋肉が収縮し無理に引っ張られようとすることで生じ、急に走りだす、突然止まる、ジャンプして着地するなどの動作で起こります。