変形性股関節症
変形性股関節症の主な症状は、股関節(脚の付け根)の痛みと機能の障害です。痛みや股関節の動く範囲(可動域)制限が生じるために、日常生活動作が障害されます。近年の高齢化社会を背景に、明らかな原因となる病気がなくても年齢とともに股関節のクッションの役目を担う軟骨が傷んで発症する方が増えています。
大腿骨近位部骨折
大腿骨近位部には、ボールの形をした大腿骨頭と少しくびれた大腿骨頸部と大きく張り出して筋肉の付着部となる大腿骨転子部があります。皆さんの身体の中では足の付け根、股関節にあたる部分です。
ほとんどの股関節骨折は、大腿骨頸部または大腿骨転子部(転子下)で発生します。この骨折は50歳以下では男女とも10万人当り10以下で発生はごく少ないのですが、60歳以上で徐々に増加し、70歳以降になると急増します。